2025年5月29日現在
コインロッカーのマルチエキューブは、楽天ペイを利用しても1.5%ポイント付与対象外です。
残念!駅のコインロッカー「マルチエキューブ」は楽天ポイント対象外!利用前に知っておきたいこと
旅行や出張、買い物などで駅を利用する際、大きな荷物があると身動きが取りづらく、何かと不便を感じることがあります。そんな時に役立つのが、駅構内に設置されているコインロッカーです。特に、JR東日本の主要駅などで見かける「マルチエキューブ」は、Suicaなどの交通系ICカードでも利用できる利便性の高さが魅力で、多くの人々が活用しています。一時的に荷物を預けることで、身軽に移動したり、観光やショッピングを楽しんだりすることが可能になります。
「マルチエキューブで荷物を預けるついでに、楽天ポイントも貯められたらお得なのにな」と考えている楽天ポイントユーザーの方は少なくないはずです。もしかしたら、ロッカー料金を支払う際に楽天ポイントカードを提示しようとしたけれど、どこに提示すればよいのか分からなかったり、ポイント対象外だと気づいたりした経験がある方もいらっしゃるかもしれません。残念ながら、JR東日本グループが運営する駅のコインロッカー「マルチエキューブ」は、基本的に楽天ポイントカードのポイント付与・利用の対象外となっています。
これは、マルチエキューブの運営形態と、JR東日本グループのポイント戦略に起因します。マルチエキューブは、JR東日本グループの「株式会社JR東日本クロスステーション」などが関与して設置・運営されているサービスであり、JR東日本グループは楽天ポイントのような外部の共通ポイントサービスには加盟していません。その代わりに、自社の共通ポイントプログラムである「JRE POINT」の普及を強力に推進しています。駅構内のサービスであるマルチエキューブにおいても、JRE POINTの導入が優先され、鉄道利用から駅ナカサービスまで、グループ全体でJRE POINTを軸とした顧客還元を図り、顧客の囲い込みと利用促進を目指しています。
なぜ対象外なの?考えられる理由
マルチエキューブで楽天ポイントが使えない理由には、以下のような点が考えられます。
- JRE POINTの最優先: マルチエキューブはJR東日本グループのサービスとして、JRE POINTを軸とした顧客還元を徹底しています。駅という特性を活かし、鉄道利用と連携したJRE POINTの利便性を高めることで、顧客の囲い込みとJRグループ全体での利用促進を図る戦略の中心にJRE POINTを位置づけています。
- サービス形態の特性: コインロッカーは、短時間の荷物預かりという非常にシンプルなサービスです。利用料金も比較的少額であり、決済の迅速性と手軽さが最優先されます。複雑なポイントシステムを導入することで、利便性が損なわれたり、運用コストが増大したりする可能性があります。
- 運営効率とシステム連携の簡素化: JR東日本グループが駅構内で展開する多数のサービスと同様に、マルチエキューブも統一されたシステムで管理されています。楽天ポイントのような外部の共通ポイントを導入すると、既存のシステムに新たな連携が必要となり、システム開発の手間やコストが増大するため、導入を限定していると考えられます。
- 利用者のニーズ: コインロッカーの利用者は、何よりも「手軽に荷物を預けたい」というニーズが強く、ポイント還元よりも、空き状況、料金、そして決済方法の豊富さが重視されます。
マルチエキューブの主な設置場所リスト(一部)
マルチエキューブは、JR東日本の主要駅構内を中心に広く設置されています。これらの場所での利用は、楽天ポイントの付与・利用は対象外となります。
- 東京駅: 各改札内・外(丸の内、八重洲、京葉線地下など多数)
- 新宿駅: 各改札内・外(東口、南口、西口など多数)
- 品川駅: 各改札内・外(中央改札、高輪口など多数)
- 上野駅: 各改札内・外(公園口、広小路口など多数)
- 池袋駅: 各改札内・外(東口、西口、中央改札など多数)
- 横浜駅: JR改札内・外
- 大宮駅: JR改札内・外
- 千葉駅: JR改札内・外
- その他、JR東日本管内の主要駅: 首都圏の主要ターミナル駅や、新幹線停車駅、観光地へのアクセス駅などに広く設置されています。
上記は主な設置場所の例であり、これらのマルチエキューブでの利用は、基本的に楽天ポイントカードのポイント付与・利用はできないと認識しておくと良いでしょう。
楽天ポイント対象外でも便利に利用するには?
楽天ポイントが使えないのは残念ですが、マルチエキューブの利用を便利に、あるいは別の形でお得に済ませる方法は十分にあります。
- 交通系ICカードの利用: マルチエキューブの最大の利便性は、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードでスムーズに決済できる点です。小銭がなくても、手軽に利用できるため、これが最も推奨される支払い方法です。
- 現金払い: 現金(硬貨)での支払いも可能です。交通系ICカードを持っていない場合や、少額の利用には便利です。
- クレジットカード決済の利用: 一部の新しい型式のマルチエキューブや、特定の駅ではクレジットカード決済に対応している場合もあります。もし対応していれば、お使いのカードのポイントを貯めることができます。
- JRE POINTカードの活用: マルチエキューブの利用で直接JRE POINTが貯まることは稀ですが、JRE POINTが貯まるビューカードなどのクレジットカードで支払いを行えば、そのカードのポイントとして間接的にポイントを貯めることができます。
まとめ
JR東日本グループが運営する駅のコインロッカー「マルチエキューブ」は、その運営形態とJR東日本グループのポイント戦略により、楽天ポイントカードのポイント付与・利用は対象外となっています。これは、JRE POINTの推進や、サービス形態の特性、運営効率などが主な理由と考えられます。
楽天ポイントは貯まりませんが、交通系ICカードや現金払いを活用することで、マルチエキューブをスムーズに、そして便利に利用することができます。駅で荷物を預ける際は、ぜひこの情報を参考にしてくださいね。
